かっ とび 一 斗 - うしおととらの登場キャラクター一覧

一 斗 とび かっ 明治東京風俗語事典

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飛行機のトイレでひり出したウ●コ、時速200km以上で機内をカッ飛んでいることが判明

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かっ とび 一 斗 電子 書籍

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Itto has been holding a grudge against Kazuma for a long time from the scar Kazuma made him five years ago during a fight… After years of travelling with his father, Itto finally returns to Japan only to reunite with a childhood rival, Kazuma.

  • カオリ 声 - (テレビアニメ版) 彼女は夫の望む通りカオリを産んだものの、仕事を休業してまで子供が欲しいとは思っていなかったため、夫婦のすれ違いの原因となり、娘に対する愛情も希薄だった。 鷹取 武衛(たかとり たけえ) 声 - (テレビアニメ版) 小夜の父親。 惡「お 母 ( っか )ア勘忍してくれ/\」 母「勘忍して呉れと云って、コレ手前も元は禄を取った者の子ではないか、 仮令 ( たとい )如何に貧乏すればとて、人様の物を 奪 ( と )っては亡なったお 父様 ( とっさま )に済まない、どういう了簡でそんな事をした」 と泣きながらむしりついて 打擲 ( ちょうちゃく )しますから、側に見ていた鹽原角右衞門も気の毒に思いまして、 鹽「お 母 ( ふくろ ) 免 ( ゆる )して遣って呉れ、これが貧の盗みだという事だから、 併 ( しか )し 仮令 ( たとい )親の為でも人の物を取るのは宜しくないぞ、以後 斯様 ( こん )な事があってはならんよ、これは少しばかりだが、 小児 ( こども )が怖い/\と云って泣いているではないか、さ、これは 聊 ( いさゝ )かだが小遣いに遣るから何か好きな物でも 母 ( はゝ )に買って遣れ、だがそれと知らず気の毒なは足に手裏劒を打ったから 嘸 ( さぞ )痛むであろう、余程痛むかな、それは貴様が心得違いをした故仕方ない、よし/\これで別れる」 母「どう致しまして、悴が悪い事を致したのに金子を戴くなんぞという事は出来ません」 鹽「少しばかりだが取って置け」 惡「はい/\お 母 ( っか )さん折角の思召だから戴いて置きな」 母「面目次第もございません」 と云いながら親子の者が夫婦を見送りまして礼を申します。 (ふすま) 声 - (テレビアニメ版) はるか上空を飛ぶ巨大な妖怪。 此方 ( こちら )も取急ぎますから出て 行 ( ゆ )きました。 五八「お帰んなんし、旦那さん知れやしねえかね」 角「知んねえよ、どうも困ったもんだ、あの何とか云ったっけね、 姉 ( あね )さんまア 此処 ( こけ )えお 出 ( いで )なせえ、あんたも知っての通り、今日で三日の間捜しやすが、なにしろ焼け原べいで尋ねる所もなし、自身番へかゝって尋ねても何うも知んねえ、誠に困ったもんだが、斯んな事を云って気にしちゃアいけねえが、是程の火事だって、なんぼ 私 ( わし )らが田舎者だッて、こうやって手間をかけて尋ねて知んねえ訳はねえが、何しろ大火の事だから、お 母様 ( っかさん )も 己 ( おら )と同じ五十の坂を越している人、殊に女のこっちゃアあるしするから、殊によったら焼原へ突飛されて、おっ転んだ上へ人がぶち乗って、マアそんな事もあんめえが、焼け死んだような事があったら、 貴方 ( あんた )の身の上は何処へ連れて 参 ( めえ )ったら 宜 ( い )いか知んねえから、それが 心配 ( しんぺえ )でなんねえ」 娘「御親切様、有難う存じます、 私共 ( わたくしども )の 母親 ( おふくろ )は事によったら焼け死んだかも知れませんが、焼け死にますれば、 私 ( わたし )の身体は身抜けが出来て、 却 ( かえ )って 仕合 ( しあわせ )でございます」 角「馬鹿なことを云うもんじゃアねえ、年イいかねえって、 母様 ( かゝさま )に小言云われるのが 辛 ( つれ )えもんだから、焼け死ねば 宜 ( い )いなんぞと、 苟 ( かりそ )めにもそんなことを云っちゃア済みやしねえよ」 娘「いえ、本当の 母親 ( おふくろ )ではございません、嘘の母親でございます、それに心得違いな人で、悪い事ばかり致し、 私 ( わたくし )は 幼 ( ちい )さい内から育てゝくれましたから仕方なく附いて居りますが、ヤレ妾に出ろの、それが 否 ( いや )なら女郎に売るのと無理難題を申し、まだそれ計りではありません、 阿兄 ( あにき )と云う者がございますが、私には義理ある兄でございまして、私のような者を捕え 猥 ( いや )らしいことを云いかけますが、仮にも兄弟でそんなことは出来ませんと 衝放 ( つッぱ )ねましたら、私を憎み出し、母親と二人して 虐 ( いじ )めますゆえ、四五年前から駈出してしまおうかと思いましたが、参る所もないので、仕方なく悪党の親子の側に 喰附 ( くッつ )いて居りますが、母親が 焼死 ( やけし )にますれば、どんな辛い奉公をしても、私は堅気になりたいと思って居ります」 角「そりゃアえれえこんだが、何か外に親類でもあって、預けて 往 ( ゆ )く所はありやしねえか」 娘「 私 ( わたくし )には、親も兄弟もない者を助けて 幼 ( ちい )さい内から育てたのだと 母親 ( おふくろ )が申して居りますから、 何 ( なん )にもございません」 角「いくつ位から育てたのでがんす」 娘「 七歳 ( なゝつ )のときから育てたのだと申します」 角「でも実の親が有りやしょう」 娘「あるのでございましょうが、何処に居りますやら一向 私 ( わたくし )には分りません」 角「こりゃア困ったが、実の 母様 ( かゝさま )の名は何と云いやすか」 娘「なんと申すか存じません」 角「それじゃア尋ねる手掛りがねえが、実のお 父 ( とっ )さんの名も知れねえかえ」 娘「 親父 ( おやじ )の名は 私 ( わたくし )の 少 ( ちい )さい時分懐に抱いて寝ていながら、迷子にならないようにと口で教えたことを 幽 ( かす )かに覚えて居ります、本当か嘘かしりませんが、 慥 ( たし )か本郷春木町味噌屋の裏で岸田宇之助の娘おえいと云えば、はぐれないと云われた事が耳に残って居ります」 角「なに岸田宇之助の娘だと、はてね、そんなら 慥 ( たし )か十三年あと保泉村の原中で賊のために 勾引 ( かどわ )かされた岸田屋宇之助さんの娘おえいさんか」 娘「はい、貴方はどうして御存じ」 角「これは 魂消 ( たまげ )た、五八なんとマア不思議なことだのう」 五八「どうもマア不思議なことで、おえいさんが出て来るとは不思議なわけだ、して見ると此の火事も中々 好 ( い )い火事だ」 角「ええ、まア 心配 ( しんぺい )をぶたねえでも、 貴方 ( あんた )の実の 母様 ( かゝさま )は達者でいるから、逢わせてやるべい」 娘「ほんとうのお 母様 ( っかさん )に逢わせて下さいますと」 角「それには 種々 ( いろ/\ )訳があるが、話は 家 ( うち )へ帰ってから 緩 ( ゆっ )くりしべい、己は沼田の下新田という山国だが、お前さんの実のお 母様 ( っかさん )は己が 家 ( うち )にいるんだ」 娘「どうもマア不思議な御縁で、どうぞお 伴 ( つ )れなすってくださいまし」 角「実に不思議な縁だ、構わねえで 往 ( い )きやしょう、其の 母様 ( かかさま )は尋ねないでもいゝ」 と急に支度をして三人連立ち、道ではお榮には何も深い話もせず国へ帰りましたが、国の方では江戸は大火事で、江戸中丸で焼けてしまったようなことを話して居る所へ帰りました故。 一鬼(ひとつき) 声 - (テレビアニメ版) 額に角を持つ修験者の姿をした妖怪。 プレゼント [ ] 信太(しんた) 少々乱暴だが妹思いの少年。 角「おかみさん/\怪我はありませんか」 かめ「はい、誠に有難うございます、女一人でございますから、どうも 苛 ( ひど )い目に逢うところで、お蔭様で助かりました」 角「 全体 ( ぜんてい )あんたは何処へお出でになるんで」 かめ「伊勢崎の銭屋へまいります」 角「 私 ( わし )も銭屋へ 往 ( ゆ )くんだから一緒に 往 ( ゆ )こう、お前さんお一人かえ」 かめ「先へ娘がまいって居ります」 角「何しろ一緒に 往 ( ゆ )きなさい」 とこれから伊勢崎へ来て銭屋へ 往 ( ゆ )くと、左様な娘さんを連れて来たお客はありませんと云うから、ひょっと宿屋の名前でも違いはしないかと、 外 ( ほか )の宿屋を捜しても知れないから、角右衞門は、こりゃア此のおかみさんは悪者のために、娘を 勾引 ( かどわか )されはしないかと思いしゆえ、 角「おかみさん、 娘子 ( むすめっこ )さんは器量は 宜 ( い )いかえ、フウン、親だから 好 ( よ )く見えるだろうが、 七歳 ( なゝつ )とはいいながら、 勾引 ( かどわかし )と云うものがあるから、見ず知らずの子を 可愛 ( かあい )がるのは、了簡があってかどわかしたのではねえかと思ってサ」 かめ「はい、私の 良人 ( やど )が帰りませんから、尋ねて参りますのでございますが、 仮令 ( たとえ ) 夫 ( おっと )に ( めぐ )り逢いましても、一人の娘をかどわかされましては、どうも良人に済みません、何処の御方かは存じませんが、娘を取返すことは出来ますまいか」 角「取戻すことも何も出来ねえが、お 前 ( めえ )さんは何処の者だい」 かめ「 私 ( わたくし )は江戸の本郷春木町に居ります 旅商人 ( たびあきんど )の、岸田宇之助と申す者の女房でございます」 角「えゝ、それじゃアお 前 ( まえ )は鹽原角右衞門というお 侍 ( さむれえ )の妹で、其の 家来 ( けれえ )の岸田右内さんのおかみさんで、おかめさんと云いやすんかえ」 かめ「何うして御存じですね」 角「何うしてッて、もう 魂消 ( たまげ )た、実に不思議な縁さ、 併 ( しか )しあゝ気の毒なことだが、あんたのお 兄 ( あにい )さん角右衞門様という人は、小川村に浪人して居るだが」 と云われて驚き、 かめ「あなた、何うしてそれを御存じでございます」 角「 兄 ( あに )さんにも御亭主にも 私 ( わし )が逢わせようが、まだ兄さんは支度も出来めえから逢わして上げやすべえ、心配しねえが 宜 ( よ )うがんす」 と云いましたけれども、沼田の角右衞門は、それでは 夫 ( おっと )が非業に死んだ事も知らず、子供を連れて来る道で、娘をかどわかされるとは気の毒な事と、おかめを不憫に思いまして、これから娘をかどわかされた事を、其の地の名主にかゝり、八州様へ願って手配してもらい、おかめは計らず下新田の角右衞門の世話になりますというお話は次に申上げましょう。 傳「 何 ( ど )うだい、大変大きな 握飯 ( むすび )じゃないか、もっと幾つにもしてくれゝばいゝに、梅干は 真赤 ( まっか )で堅いねえ、あゝ 酢 ( すっ )ぱい、 案内者 ( あんないしゃ )さんの握飯は大きいねえ」 案「 私 ( わしゃ )アこいつを半分喰って、また 明日 ( あした )半分喰うのだ」 傳「 苛 ( ひど )いねえ、茶か何か貰いてえものだねえ」 案「茶も何もありやしねえ、六里の間 家 ( うち )がねえから」 宇「それじゃア水を汲んで来てくんねえ」 案「水もありやしねえ」 宇「それでも 先刻 ( さっき )流れていたじゃアねえか」 案「ハテ山の上から 搾 ( しぼ )れて 打落 ( うちおと )してめえるだから、下にはあるが、山の上には水はありやしねえ」 宇「 苛 ( ひど )いねえ、すっぽり飯を喰うのだ」 と小言を云いながら弁当をつかって、さア/\ 下 ( お )りましょうと、これから二里ばかり下りますと、里近くなったと見えて水がどうどッと流れて、雑木山があって、向うに薪をこなして居るは此の山村の 杣 ( そま )と見えて、 傍 ( かたわら )の方に 山菅 ( やますげ )で作った 腰簑 ( こしみの )に、 谷地草 ( やちぐさ )で編んだ 山岡頭巾 ( やまおかずきん )を 抛 ( ほう )り出してあって、 燻 ( くす )ぶった薬鑵と茶碗が二つと弁当が投げ出してあるを見て、 傳「宇之さん、水のある処へ来ると茶があらア、向うに 杣 ( そま )だか何だか居るようだぜ、申し少々お願い申しますがね、私共は日光から 山越 ( やまごし )をして来ましたが、 此処 ( こゝ )に茶か何かありますが、戴けましょうか」 杣「はい、ぬるくなりましたろうが、宜しければお飲みなさい」 宇「モシ、あなたのお宅は此の近所ですかえ」 杣「はい、これより二里ばかり下でございます」 傳「それじゃア此の薪は 背負 ( しょ )って 下 ( おり )るのですかえ」 杣「いゝえ、此の難所を薪を担いでは下りられません」 傳「それじゃア馬の脊で 下 ( おろ )しますのかね」 杣「いや馬では 猶 ( なお )いけません」 傳「それじゃア 何 ( ど )うしますえ」 杣「この谷川へ 投 ( ほう )り込んで置きますと、ちょうど 翌日 ( あした )の昼時分に 私共 ( わしども )の村に流れて着きます」 傳「へえ、のんきなものですなア、お茶を一つ戴きますよ」 と云っている所へ雑木山から出て来たのは、その 杣 ( そま )の女房と見えて、歳ごろは二十七八で色白く鼻筋通り、 山家 ( やまが )には稀な女でございます。 三 舎 ( しゃ )を 避 ( さけ )る 出来栄 ( できばえ )に、 忽 ( たちま )ち一部の 册子 ( そうし )となりぬ。 太「はい成程、 己 ( おら )アお作が多助へ送った 文 ( ぶん )だが、馬鹿なマア 此間 ( こねえだ )まで、 青鼻 ( あおっぱな )アくっ 垂 ( たら )して、 柾 ( まさき )の葉で笛を拵えて遊んで居たのがハア、こんな事を仕出かすように成ったかえ、ナント馬鹿々々しい事だがのおかめさん、此の手紙の文を読むと、娘が多助に惚れて手紙を送ったか知んねえが、多助が方では知んねえに違いねえというものは、未だ 密通 ( くッつ )いたとも色事をしたとも文面に証拠はねえのに、之を証拠にして荒立て、事を出かせば、此処の 家 ( うち )も 己 ( おら )ア 家 ( うち )も恥になるからこれは 私 ( わし )に負けておくんなせえ」 かめ「お気の毒ですがまけられませんよ、他の事とは違います、本当に呆れた奴でございます、多助がそういう根性だとおえいが可愛そうでございますから、今の 中 ( うち )に切れ話にして、おえいに実のある堅い亭主を持たせる了簡ですから、離縁状を書いてわたした其の上で、多助をお作さんの婿にするとも何うとも勝手におしなさいよ」 太「まだ色事を出かした訳でもねえのだから、穏便に済ませれば世間へも知んねえから」 かめ「いけませんよ、馬鹿々々しい、 余 ( あんま )りな不人情だからお前さん早く離縁状を書かせて下さいましよ、書かせて下さらなければ、私もおえいと一緒に出て 往 ( ゆ )きますよ」 太「お 前 ( めえ )が何も出る訳はあんめえじゃねえか、そんなら是程頼んでも勘弁は出来やせんか、 己 ( おら )ア娘は未だ 主 ( ぬし )のあるものじゃねえ、 処女 ( きむすめ )でごぜいやす」 かめ「だってお作さんは、 幸右衞門 ( こうえもん )どんの伜の圓次郎さんが養子に 往 ( ゆ )く約束になって居るじゃ有りませんか」 太「約束になって居りやすが、未だ結納を取交した訳でもなく、唯ほんの口約束だけの事で、婚礼をした訳ではがんせんから、どういう事があっても間男と云う訳はあんめえ、又男の働きで一人や二人の女も出来ねえとも云われねえ、それ 処 ( どころ )じゃない、立派な亭主持の身で有りながら悪いことをするものが世間にはいけいこと有りやす、 一昨日 ( おとゝい ) 店 ( たな )で盆の余り勘定をしていると、 彼処 ( あすこ )では酒も売り肴もあるもんだから、 若 ( わけ )いお 侍 ( さむれえ )が腰掛けて一 杯 ( ぺい )やっていた、其の人の年頃はそうさ廿二三で、ちょうど其処に入らっしゃる丹三郎様ぐれえの年恰好で、 貴方 ( あんた )に 能 ( よ )く 肖 ( に )ているお方サ、すると女の 艶書 ( いろぶみ )の 伝 ( つて )を 児守子 ( こもりっこ )に頼んで手紙を其のお 侍 ( さむれえ )に渡すと、お 侍 ( さむれえ )が惚れた女からよこした手紙だから飛立つように喜んで、其の 文 ( ふみ )を開いて読んでしまい、丸めて袂へ入れた積りで出て往った跡を見ると、其の手紙が落ちて居たが、これは済まねえ訳だと思うが、此の文の文面で見ると、去年のマア八九月あたりから悪い事をしやアがって、今年になるまでくっついて居て、其の亭主が邪魔になるもんだから追出してしまいてえと思い、 科 ( とが )もねえ者へ不義の名を附けようとするだ、 太 ( ふて )い阿魔じゃねえか」 と云いながら懐より手紙を取出し、 太「なに/\名前は丹三郎さま 参 ( めい )るおえいより、何だ手を出さねえでもえゝよ、似た名もいけい事あるもんだ」 おえいより丹三郎さまと聞くより、おかめも顔色変え、 かめ「詰らない事をおしなさるな」 と云いながら太左衞門の持っている手紙を取りに掛る。 親子は 上総戸 ( かずさど )の所まで鹽原夫婦を見送り、雨戸を 閉 ( た )て、顔見合わせ、 彼 ( か )の 母親 ( おふくろ )は眼病だと云ったのが眼をパッチリ明きまして悴に向い、 母「間抜、 どじをふんじゃアいけねえじゃねえか」 惡「えゝ 悉皆 ( すっかり )遣り損なってしまった」 母「 躄 ( びっこ )に成ってしまって高飛をする時どうする積りだ」 惡「此の小柄は滅法に 痛 ( いて )えや、お 母 ( っか )ア 彼奴 ( あいつ )は今夜大宮の栗原へ泊ると云ったから、今夜 後 ( あと )から往って 意趣返 ( いしゅげえ )しに仕事をして来るからよ」 母「よしねえ/\、お 前 ( めえ )のすることは何ても どじばかりで仕様がねえ、又遣り損うといけねえから止しねえよ」 と親子で争っている所へ、ガラッと戸を明けて来たのは 繼立 ( つぎたて )の 仁助 ( にすけ )という胡麻の灰。 角「そんな馬鹿な事を云うもんじゃねえ、あなたの娘は 勾引 ( かどわか )されても、死んだか生きているか知んねえのだから、それよりも 私 ( わし )が 家 ( うち )へ 帰 ( けえ )って多助と 両人 ( ふたり )で娘の行方を捜し、私も亦捜してやるから、手分をして尋ねたらおえいさんとやらにも逢えねえという訳もねえから、今早まって命を捨てるよりも、 生 ( いき )ていて、死んだ宇之助さんの 菩提 ( ぼでい )を弔うのは 貴方 ( あんた )と多助ばかりだ、 何卒 ( どうぞ )私の云うことを聞いて下さい、よう/\」 と云われて、おかめは「はい/\」とばかりで泣いて居りましたが、角右衛門の言葉も捨兼ねて、是非なく 両人 ( ふたり )で沼田へ帰って参りましたが、 扨 ( さて )お話 両 ( ふた )つに分れまして、鹽原角右衞門は其の前年の九月の三日に小川村を出立致しまして、沼田の御城下に泊りまして、翌日は前橋に泊り、其の翌日が熊ヶ谷泊りで、それから鴻の巣、桶川と中仙道を下りましたが、 足弱 ( あしよわ )の連で道も 捗取 ( はかど )りませんので、天神橋へ掛りますと日はトップリ暮れ、足は疲れましたから御新造は歩けませんから、蔦屋という茶屋へ寄りました。 輪炭 ( わずみ ) 胴炭 ( どうずみ ) 点炭 ( てんずみ )と重ねて御求めの 有之様 ( これあるよう )。 (1983年 - 1984年) - 中沢健• 獣炭 ( じゅうたん )を作りて酒を 煖 ( あたゝ )めし 晋 ( しん )の 羊 ( ようじゅう )が 例 ( ためし )に 做 ( なら )い。 と思案に沈むは実に 悪 ( にく )むべき奴でござります。 沼田下新田などと申しますと甚しい山国の片田舎のようで [#「片田舎のようで」は底本では「片舎田のようで」]ございますが、只今では沼田から前橋まで人力車で参られ、前橋から汽車に乗り、ピイと上野まで忽ちに来られ、一日の内に東京から 往復 ( ゆきかえり )が出来まする事で、追々開けて参りました故、これからは鉄道が日本国中へ蜘蛛の巣を掛けた様になりますそうですが、マア 何 ( ど )の位便利になるか知れませんが、其の頃は 一寸 ( ちょっと )旅立するにも中々 億劫 ( おっくう )な事で、田舎のお方が江戸見物に出るにも泣きの涙で出ましたもので、江戸ッ子が上方見物に 往 ( ゆ )くにも実に億劫なことに思い、留守中何ういう事のあろうも知れぬ、万一これが永い別れになるかも知れないと云って、水盃などをして、 刺青 ( ほりもの )だらけの 侠 ( いなせ )な兄いが、おい/\泣きながら川崎 辺 ( あたり )まで送られてまいり、 朋輩「そんなら達者で往って来なよ」 男「お 母 ( っかあ )の事を留守中何分頼む」 なぞと云って泣き出しまする。 これが遠国へでも 往 ( ゆ )くのかと云うと、僅か百三十里ばかりの処へ 往 ( ゆ )くにも此の通りでございますが、 現今 ( ただいま )では大違いで、「君鞄を提げて何処へ」「いや 鳥渡 ( ちょっと )亜米利加まで行って来ます」などと云うような訳で、隣の 家 ( うち )へでも 行 ( ゆ )くように思っていらッしゃいますが、其の頃沼田下新田と申しては随分山国の片田舎でございました。 チェンポン 声 - (テレビアニメ版) ギリョウとジエメイの父親。 書誌情報 [ ] かっとび一斗 [ ]• かめ「アの御苦労だが、追々秋ぐちは用が多いから、 直 ( すぐ )に小麦を積んで往って来ておくれ、また降るといけないから桐油を掛けていきな、あの新しい方がいゝよ」 と云われ、多助は「はい」と云いながら、曳慣れた あおという馬を曳いて御城下の元村へ参りまする。 五「 怖 ( おっ )かねえ処だ、江戸てえ所にゃア二度と再び来る所じゃねえ、火に 追 ( おっ )かけられて居るんだねえ、旦那さん何処へ逃げべえか」 角「仕方がねえ、 外 ( ほか )に 往 ( ゆ )き 所 ( どこ )もねえから深川の 出船宿 ( でふねやど )へでも 行 ( ゆ )くべい」 と深川高橋までまいり、ホッと一息 吐 ( つ )く間もなく、又此の火事の 飛火 ( とびひ )がしまして、深川一面の火となり、火の粉がばら/\落ちかゝりますから、 五「旦那さん、又何処へ逃げべえねえ」 角「何処へも 行 ( ゆ )きようがねえ」 五「あゝ二度と再び来る 所 ( とこ )じゃありやしねえ」 角「仕様がねえ、馬喰町は焼けてしまったから、板橋へでも往って泊るべえ」 五「板橋まで焼けて来やしねえか」 角「そうしたら沼田へ 帰 ( けえ )るべえ」 五「沼田まで焼けて来たら何うする」 角「馬鹿言え」 と言いながら二ツ目の橋を渡り、お竹蔵 辺 ( あたり )までまいり、ホッと一息吐きながら 後 ( うしろ )の方を見かえせば、天は一面に梨地の色を現わし、火事の明りで往来を見え透き、人々皆疲れて 一人 ( いちにん )も出るものはなく、往来はパッタリ止ってしまいました。 此方 ( こちら )からはお 使番 ( つかいばん )が馬に乗って駆けて来る。 『鈴木佑季の最驚バナナレシピ 〜ガッツ石松父娘の愛情料理〜』(、2004年10月) その他 [ ]• 此の権幕に奥ではおかめとおえいが何うしたら宜かろうと途方に暮れて居ります所へ、角右衞門が帰ってまいりましたが、此の人は名主から三番目の席に坐る家柄と云い、殊に分別ある人ゆえ少しも騒がず落着き払い、 彼 ( か )の親子連の大悪人お角婆アと道連の小平を向うへ わし、掛合のお話は此の次に申し上げます。 と事なく済みましたが、多助は 少 ( ちい )さい内から 仲好 ( なかよし )の友達のことゆえ、 間 ( ま )さえあれば圓次の 墓所 ( はかしょ )へまいり、墓掃除をいたし、 香花 ( こうげ )を毎日手向けてやって居りました。 杜綱 純(もりつな じゅん) 声 - (テレビアニメ版) 悟の2歳下の妹。 (2017年) - スポーツ青空党代表 Vシネマ [ ]• 角「とんだ事になりました、あゝ金を貸せば宜かった、道理で主人のために金が入るだ、主人も 私 ( わし )も印形を 捺 ( つ )いて証文を張るからって名前さえ明かしたが、よもや、嘘だと思うから貸さなかったッけ」 鹽「はい全く 私共 ( わたくしども )の家来でございまして、手前を世に出したいばかりで、此の様な事をいたしました、 何卒 ( どうぞ )御勘弁を願います」 角「御勘弁どころじゃねえ、鉄砲を 打 ( ぶ )たなけりゃア己が殺される所だ、何とそう云う 良 ( い )い家来を鉄砲で打ったら嘸悲しかんべえ」 鹽「あなたも不憫と 思召 ( おぼしめ )すならば、此の 屍骸 ( しがい )は 私 ( わたくし )一人では持ってまいることは出来ませんが、此処に 細索 ( ほそびき )がありますから、これで 括 ( から )げて吊りまして、鉄砲の 差荷 ( さしにな )いで、 一方 ( かた/\ )担いではくれませんか」 角「ハア担ぎますべえ」 と 泣 ( な )く [#「と 泣 ( な )く」は底本では「と ( な )く」]/\担いで小川手前まで帰って来ました。 雷の舞 [ ] (みなもと の よしなか) 敵に囲まれ進退窮まった状況の最中、巴から昔話を聞く。 其の中で一番大きいのは本郷丸山本妙寺火事、目黒 行人坂 ( ぎょうにんざか )の火事、これは 皆様方 ( みなさんがた )も御案内の事で、それに赤坂の今井谷から出まして、麻布十番から古川 雑色綱坂 ( ぞうしきつなざか )を焼払い、三田寺町、 聖坂 ( ひじりざか )から三 角 ( かく )へ掛け、田町へ出まして、これが品川で鎮火致しました、大きな火事でございましたが、これが宝暦十年二月四日の 夜 ( よ )に出まして、一日おいて又六日に出火致しましたのが神田旅籠町から佐久間町を残らず焼払い遂に浅草 茅町 ( かやちょう )二丁目まで延焼し、見附を越して両国へ 飛火 ( とびひ )致し、両国一面火になって、 馬喰町 ( ばくろちょう )を焼き、横山町三丁目残らず、 本町通 ( ほんちょうどお )りを出て日本橋通りから江戸橋の方へ焼け、四日市小網町一面の火になり、深川へ飛火いたし、深川一面の火となり、漸く鎮火致しました。 ラーマ 声 - 佐々木望(テレビアニメ版) シャガクシャの従者の少年。 仁「お母ア何しろ此処にいる事は出来ねえ、あの子を 勾引 ( かどわか )した事から づきがまわったという訳は、 百々村 ( どゞむら )の 倉 ( くら )八と 金山 ( かなやま )の 松 ( まつ )と 江田村 ( えだむら )の 源藏 ( げんぞう )が捕まって、己達へ足がついて来たから、 直 ( すぐ )に逃げなくっちゃアいけねえぜ」 母「それ見ねえな、躄に成って何うするんだい、此処に薬があるから附けねえな」 仁「どうしたんだい 小平 ( こへい )兄貴、やア何うしたんだ」 小「なアに詰らねえ仕事を仕損なって」 母「此の野郎は遣り損って足へ小柄を刺されて、痛くって逃げる事が出来ねえ、本当に 半間 ( はんま )な野郎で仕様がねえよ」 小「其代りにゃアこれから此の小柄を持って行って、足を痛められただけの 仕返 ( しけえ )しをしなくっちゃならねえ」 と言っている所へガラリッと戸を明け、鹽原が息を切って参りまして、 鹽「今小柄を忘れて行ったから返して呉れ」 と云われたから、今まで眼を明けて居たおかくは急いで眼を 閉 ( ふさ )いでしまい、小平もまご/\して、 小「へい小柄は此処にあります」 と差出すのを受取って鹽原は脇差へはめて、 鹽「考えて見れば誠に気の毒な事をしたな」 と云いながら急いで帰って 往 ( ゆ )きました。 (おに) 声 - (テレビアニメ版) 強い恨みなどの妄執を抱いて死んでいった人間の魂が、死後に鬼となる。 其の内雑木山がありまして、左右から生茂りて薄暗い所へ 往 ( ゆ )きますと、 馬士 ( まご )が立留って、 馬「あんた、此処から下りて下さい」 かめ「此処から下りちゃア仕様がないよ、伊勢崎の銭屋まで 往 ( い )くのじゃないか」 馬「 私 ( わし )は与久村の者だから駄賃より出越して来たんだから、此処で下りて下せえ」 かめ「私は始めてゞ困るから、跡から兄さんの来るまで待っておくんなさい」 馬「いけねえから下りておくんなせい」 と云いながら無理におかめの腰を押えて引きずり下してしまいました。 オマモリサマ 声 - (テレビアニメ版) 小夜の一族に世話をされてきた。 丹治は死骸の 衣服 ( きもの )で刀の血を拭い、鞘に納め、急ぎ其の場を 立退 ( たちの )き、多助の 家 ( いえ )の裏手から庭先へ忍び込みまして、雨戸をホト/\と五つばかり叩くと、合図と見えておかめは丹治と心得、そわつきながら 密 ( そっ )と雨戸を明け、 かめ「スッパリ殺してお呉んなすったかえ」 丹治「手筈は十分だった」 かめ「有難う、まア本当に 万一 ( ひょっと )やりそこなやしないかと、どんなに心配したか知れませんが、 彼奴 ( あいつ )さえ殺してしまえば是からは自由ですから、今夜はお泊り遊ばせな」 丹「いや/\泊る訳にはいかん、直ぐ城内へ帰って当分は来ない」 かめ「初七日でも済んだら、とんだ事だったとか何とか云いながら顔出しをなさらないと人がけどりますから、七日でも済んだら来て下さいよ、気を附けてお帰りなさいまし」 丹治は其の儘立帰る。 マルコ・パブロティ 声 - (テレビアニメ版) 思想家にして、心理研究家、の権威。 第5話(2021年11月14日、) - 漁師 映画 [ ]• 父(声 - )と母(声 - )がいる。 外伝のキャラクター [ ] 妖今昔物語 [ ] 吹雪姫(ふぶきひめ) 信行の娘。 守矢 克美(もりや かつみ) 声 - 「テレビ丸の内」に勤める34歳の報道記者。 扨 ( さて )申上げまするお話は、鹽原多助一代記と申しまして、 本所 ( ほんじょ ) 相生町 ( あいおいちょう )二丁目で薪炭を商い、天保の頃まで伝わり、 大分 ( だいぶ )盛んで、地面二十四ヶ所も所持して居りました。 近くは 山谷 ( さんや )の 梅干婆 ( うめぼしばゝ )に至る迄。 東(関東)の妖怪群 [ ] 声 - (テレビアニメ版) 「東の長」と呼ばれ、で東日本の妖をまとめる大妖怪。 枝葉を 添 ( そえ )て 脱稿 ( やきあげ )しも、 原来 ( もとより )落語なるを 以 ( もっ )て。 ふと沼田に主人の居る事を聞いてから、日光の 中禅寺 ( ちゅうぜんじ )の奥へ三里入ると温泉がありますから、商いながら参りましたが。 鹽原多助は養父角右衞門が 歿 ( みまか )りまして、三七日の寺詣りにまいりました帰りがけ、悪者小平、仁助のためにおえいが再び 攫 ( さら )われてまいる所へ通り掛りましたのは、土岐様の御家来原丹治親子で、危い難儀を救って呉れましたゆえ、実に地獄で仏の 譬 ( たとえ )の通り、誠に有難いお方様で、どうか 私 ( わたくし )宅までいらっしゃいまするよう、何はなくともお礼を申上げたいと申し、またおえいは三田のあだ屋に居りました時分、丹三郎がちょく/\遊びにまいり、馴染ではあるしする所から、打連れ立って多助の宅へ寄り、馳走になりましたが縁となり、是より 度々 ( たび/\ )此の 家 ( うち )へ丹治親子が遊びに参りますると、丹治も年四十五歳なれども 鰥暮 ( やもめぐら )しでございますし、おかめも夫角右衞門が亡りまして未だ三十七という年で、少し 梢枯 ( すが )れて見ゆれど、色ある花は匂い失せず、色気 沢山 ( たっぷり )でございます。 脚注 [ ] 注釈 [ ]• これが鹽原多助の 生立 ( おいたち )でございます。 時逆、時順(ときさか、ときじゅん) 声 - (テレビアニメ版) ジエメイに仕える2体1組の妖。 九印(くいん) 声 - (テレビアニメ版) 引狭が作り上げた最初の成功作にして、完全無欠のホムンクルス。 関守 日輪(せきもり ひのわ) 声 - (テレビアニメ版) 獣の槍伝承者候補の一人。 おかめは道中馴れないから、 かめ「何をするんだ」 と云っても仕様がない、其の 中 ( うち )馬方はシャン/\と馬を曳いて往ってしまいましたから、 かめ「誠に道中の馬士というものは悪いものだ、あゝ 彼 ( あ )の兄さんは何うしたろう」 とおど/\していると、雑木山から草を踏んで来る悪者が、物をも云わず掴まえるから、「アレー」という 中 ( うち )に一人が足を 縛 ( ゆわ )え、一人が手を縛え、担いで 行 ( ゆ )きますところへ通りかゝりましたのは、沼田下新田の角右衞門で、木崎から帰り道、暗さは暗し分らないから、悪者に突き当ると、おかめを担いだなり倒れました。 レイシャ 声 - (テレビアニメ版) 鏢とハイフォンの娘。 さてお話替って江戸表に居りますおかめは、娘おえいが毎日お 父様 ( とっさま )は未だ帰りませんかと云われるので、おかめも案じて居りますと、堺屋傳吉は帰って来まして、 傳「宇之助さんは上州の小川村で 知人 ( しるべ )に逢って、別れて私は沼田の大竹屋で待っていたが来ないので、何時までもばかり/\と待ってもいられないから帰って来たが、未だ宇之さんは帰らないか」 と云われたので、 種々 ( いろ/\ )心配して 神鬮 ( みくじ )を取ったり 売卜者 ( うらないしゃ )に見て貰いなどしたが分らない、殊に借財方から責められて、 迚 ( とて )も身代が持切れませんから、身代をしまいまして、 七歳 ( なゝつ )になるおえいを十文字に 背負 ( しょ )いまして、心当りを尋ねようと出立しましたは九月の三日、唯上州小川村と聞いた計りで、女の 独旅 ( ひとりたび )でござりますから、 馬士 ( まご )や雲助などの人の悪い奴にからかわれ、心細くも 漸々 ( よう/\ )のことで中仙道の 大宮宿 ( おおみやじゅく )泊り、翌四日は 鴻巣 ( こうのす )の 田本 ( たもと )が 中食 ( ちゅうじき )です。 前には熊谷より前橋へ出ますには本庄宿の手前に 御堂坂 ( みどうざか )と申す所より 榎木戸村 ( えのきどむら )から八 丁 ( ちょう ) 川岸 ( がし )、それより五 料 ( りょう )と申す所に日光一の関所がございます。 天下の 民 ( たみ )寒き者多し独り 温煖 ( あたたか )ならんやと 曰 ( のたま )いし。 三上 理恵子(みかみ りえこ)、古尾 めぐみ(ふるお めぐみ) 声 - 、(テレビアニメ版) 潮が行きのに乗っていた時に知り合った少女たち。 すると 後 ( あと )の方から荷を担いで来る人の足音に、 只 ( と )見れば幸右衞門の伜圓次郎と云って、今年廿五歳になり、多助とは 極 ( ごく ) 中好 ( なかよ )しの友達でございます。 Itto is small and quarrelsome while Kazuma is big and vindictive.

  • の巻 必殺技一覧 [ ] 作中には様々な必殺シュートが登場する。 安 ( やす )かったら 買 ( か )います。 オリコン 2014年8月12日配信, 2021年3月23日閲覧 参考文献 [ ]• 小説 稗史 ( はいし )に 比較 ( くらべ )なば。 その他の妖怪 [ ] 魚妖・虫怪(ぎょよう・ちゅうかい) 宙を漂う小妖怪。 俵の縁語に評さえ 宜 ( よき )を。 斗栱の組み合わせの多さは仏堂の格によって違っておりましたが、平安時代傍流で ありました双堂 後述 が一体化して本堂となり金堂がその本堂に取って代わるに従っ てその慣習も消えていきました。 宋 ( そう )の太祖が 大度 ( たいど )を慕い。 炭売 多助 ( たすけ )が一代記を。 夜 ( よ )も段々と更け、以前のお竹蔵前で当今交番所のある所から割下水の方へ掛りますと、女の金切声で、「アレー人殺し/\」というから、角右衞門は気が付き向うを 屹 ( きっ )と見ますると、 一人 ( いちにん )の悪者が島田髷の女を捕えて 打擲 ( ちょうちゃく )するのみならず、娘の持ったる包を 引攫 ( ひっさら )って逃げ 行 ( ゆ )きました。 其の日は丹治 父子 ( おやこ )が帰り、 扨 ( さて )五日になりますと、多助は 何 ( なん )にも知らず馬を引いて諸方を歩いて、夕方帰ってまいりました。 此処は 追貝村 ( おっかいむら )の入口で、西の方は 穂高山 ( ほたかやま )、東は 荒山 ( あらやま )、北の方は 火打山 ( ひうちやま )で、南の方は 赤城山 ( あかぎやま )、山又山の 数坂峠 ( かずさかとうげ )、大樹は生茂って居りまして、 大泉 ( たいせん ) 小泉 ( こせん )という掘割の岩間に浮島の観音というのがあって、赤松が四五本 川辺 ( かわべり )へ枝を垂れ、其処に塚が 在 ( あ )って、 翁 ( おきな )の詠んだ「夏来ても只一つ葉の一つかな」という碑があります、此の大泉小泉の掘割から 堅科川 ( かたしながわ )という利根の 水上 ( みなかみ )へ、ドッ/\と岩へあたって落します水に移るは夕日影、さしひらめく刀の光り、右内は心がせきますから、サア/\/\と責めつけられ、下では只 人殺 ( ひとごろし )々々と云っている。 売炭 ( ばいたん )の 歯欠爺 ( はっかけじゝい )。 」 疾風「じゃあ貴様は・・」 鎧「うん!おいらはV守護神の一人の猿飛 鎧(さるとび がい)様だいっ!」 疾風「やはりそうか・・だが攻撃できなくなったわけではない!ソニックマン、スーパーバルカンだ!」 ズダダダダ・・・ ヒドラマン「無駄だ・・俺はショット、バルカン系統は効かないんだよ。 羽生 道雄 (はにゅう みちお) 声 - (テレビアニメ版) 礼子の父親。 秋葉 流(あきば ながれ) 声 - (テレビアニメ版) 獣の槍伝承者候補の一人。 鷹取 小夜(たかとり さや) 声 - (テレビアニメ版) 遠野に住む少女。 引狭(いなさ) 声 - (テレビアニメ版) もとは光覇明宗の上位師僧だったが、白面に対抗するための力を生み出すことに固執するあまり、西洋の「魔道」に手を出して破門された。 傳「モシ/\腰にある毛の生えた 巾着 ( きんちゃく )はなんだえ」 案「これは狐の皮で 拵 ( こしら )えたんでがんす」 傳「こう、どうだえ、狼は出やしますまいねえ」 案「狼は出ねえが、 蟒 ( うわばみ )や 猪 ( しゝ )が出まさア、なアに出ても 飛道具 ( とびどうぐ )ウ持っているから 大丈夫 ( でいじょうぶ )でござりやす、あんた方の荷物をお出しなせえ」 と二人の荷物を 連尺 ( れんじゃく )のような物で脊負い、其の上に 鉈 ( なた )を付けて出かけて 往 ( ゆ )く。 右「誠に思いがけなくお目にかゝりましたなア」 お清「あの、右内や、お前が屋敷を出る前に産れた多助という 悴 ( せがれ )はこれだよ」 右「えゝ、あのお 坊様 ( ぼっちゃま )でございますか、お 父様 ( とっさま )によく似ていらっしゃいます、 私 ( わたくし )は右内でございますが、あなたは御存じございますまいなア」 多「何だか知んねえやい」 右「どうもまるで 田舎語 ( いなかことば )になっておしまい遊ばしたなア」 と涙を拭き、 右「成程猟師の 家 ( うち )のようでございますなア」 鹽「何しろ一杯つけな」 と是から女房が支度をするのに、 前川 ( まえがわ )で 捕 ( と )れた 山女 ( やもめ )に 岩魚 ( いわな )という魚に、其の頃会津辺から る 味淋 ( みりん )のような 真赤 ( まっか )な酒で、 鹽「えゝ、これは奥州から来る 石首魚 ( いしもち )という魚の干物だ、一つお食べな」 右「へゝ、どうも御新造さまのお酌で恐入りますな、 私 ( わたくし )が家出をしましたのは矢張八月 朔日 ( ついたち )、其の年の三月のお節句に、お客様の帰った跡で、御新造様のお酌でお 白酒 ( しろざけ )を頂戴した事などを、かめとお噂をして居りました、家出をしたのも、かめが 懐姙 ( かいにん )を致しました故でございます、只今では七歳になり、名をおえいと申します」 清「おゝ 左様 ( そう )かえ、お前に似てもかめに似ても 好子 ( いゝこ )だろうが、見ることも出来ないのう」 右「それでも 彼 ( あれ )が 裏家住 ( うらやずま )いに馴れて、誠に当節はよく馴れて居ります、 働 ( はたらき )のない 私 ( わたくし )でございますから不自由勝で、へい、妙なお酒ですなア」 清「お前は 喫 ( た )べた事はないだろう」 右「へい、甘いような 酢 ( すっ )ぱいような変ですなア、へえ、これが会津から来るので」 鹽「あの、 其方 ( そなた )の親父 右平 ( うへい )は屋敷に永年奉公をしてくれて、其の悴の其方も屋敷に勤めて居たのだから、家来とは云いながら家来でない、殊には 私 ( わし )の妹を女房にしているから弟も同様でのう」 清「旦那様は故あって御浪人あそばしても、お固い御気性だから、二君に仕えずと云っておいでだが、此の悴はどうか世に出したいと思っているが、私の甥に当る戸田様の御家来で 野澤源作 ( のざわげんさく )という者が宇都宮の藩中だから、それへ頼もうと思って、 度々 ( たび/\ )手紙をやった処が、どうか重役に相談して世話をして上げますから、それに 就 ( つい )て、どうか話をしたいから出て来いと云って、返事を寄越したが、四年あとの山水で田地から諸道具衣類まで皆流されてしまったゆえ、今ではどうする事も 出事 ( でき )ず、今お金が五十金あれば、江戸のお屋敷へお住込が出来るのだから、 此処 ( こゝ )で私がお頼みだが、かめと 両人 ( ふたり )でどのようにも才覚して送ってはくれまいか」 右「へい、どうか致しましょう」 鹽「馬鹿ア云うな、 旅商人 ( たびあきんど )の右内に五十金出来よう筈はない」 清「それだって 良人 ( あなた )、これに頼むより他に仕方がございません、それに右内は家出をする時、 家 ( うち )のお金を廿金持って逃げておいでだよ」 右「えゝ誠に恐入ります、只今では金子の出来よう筈はございませんが、来年の三月までお待ち下されば、どうにか致しましょう」 清「来年の三月じゃ遅いじゃないか、是非今年の 中 ( うち )にと云っても、雪があって来られまいが、どうか今年の中に送っておくれ」 右「なに、どうか致しましょう、なアに子がなければおかめを勤め奉公に売っても、え、これは御新造様の前で、なにどうか致しましょう」 と口には云っても右内が今の身の上では才覚の出来よう道理はございませんが、どのようにも才覚しようと考えながら、其の晩は 寐 ( ね )まして、翌日立とうとするを彼是と引留められまして、昼少し過ぎに 漸々 ( よう/\ )振切って出立しますと、 此方 ( こなた )は親子三人で 須賀川 ( すかがわ )の 堤 ( どて )まで送ってまいりました。 拙作 ( せっさく )ながら 枝炭 ( えだずみ )の。 ギリョウ 声 - (テレビアニメ版) ジエメイの兄。 其の頃は開けませんから、湯場も鶴の湯と 川原 ( かわら )の湯と二ヶ所で、宿屋もあります。 跡に娘は泣き 仆 ( たお )れて居りましたが、何思いましたか起上り、前なるお竹蔵の 大溝 ( おおどぶ )へ身を 跳 ( おど )らして飛込もうとする様子に驚き、角右衞門は [#「角右衞門は」は底本では「角右術門は」]親切な男ゆえ、駈け寄って 突然 ( いきなり )娘の 帶際 ( おびぎわ )取って引留め、 角「おい 娘子 ( むすめっこ )、お 前 ( めえ )此の 溝 ( どぶ )へ飛込むのか、身投じゃねえか、何だか様子は知んねえが、男がお 前 ( めえ )の荷物を攫って逃げ、それに大そう 打 ( ぶ )たれた様子だが、一体何ういう訳でがんす」 娘「有り難う存じますが、どうぞお放しなすってくださいまし、 私 ( わたくし )は深川の火事で焼け出され、 母親 ( おふくろ )と一緒に逃げて参りまする途中、 母親 ( おふくろ )にはぐれ、 一人 ( ひとり )で此処までまいりますと、跡から附けて来た悪者が 突然 ( いきなり ) 私 ( わたくし )を 突仆 ( つきたお )し、 撲 ( ぶ )ち打擲致しまして、大事な荷物を持って行ってしまいましたが、 彼 ( あ )の中には 金子 ( かね )も入って居り、殊に大事な櫛 笄 ( かんざし )や衣類も入って居ります故、あれを取られましては 母親 ( おふくろ )にどんな 苛 ( ひど )いめに逢わされ、殺されますか知れませんから、 寧 ( いっ )その事死のうと思うのでございます」 角「まア待ちなせえ、 私 ( わし )は田舎者で、始めて江戸へ出て来たもんだが、宜く物を考えて見なせい、 盗賊 ( どろぼう )に荷物を取られるくらいは災難とはいいながら 些細 ( ささい )の事だ、此のマア 大 ( でっ )けえ江戸の火事を見なせえ、何千軒とも知んねえ 家 ( うち )が焼け、土蔵倉を落す中で、 盗賊 ( どろぼう )に包を取られた 位 ( ぐらい )はなんでもねえに、 母親 ( おふくろ )に済まねえからと云って此の溝へ飛込んでおッ 死 ( ち )ぬとは、年はいかねえが 余 ( あん )まり分別がねえ話だ、お 前様 ( めえさん )がお 母様 ( っかさん )に逢って斯ういう訳の 災難 ( せえなん )で取られたと云って、あんたが 詫事 ( わびごと )をしたら、お 母様 ( っかさん )も聞かない事もあんめえ」 娘「でも何うぞお殺しなすって」 角「馬鹿な事を云わねえもんだよ、あんたがお 母様 ( っかさん )に云いにくければ、 私 ( わし )が一緒に往って詫事をして上げべえから、あれさ、マア心得 違 ( ちげ )えをしちゃいけましねえ」 と 留 ( とめ )るも 肯 ( き )かず、娘は泣いて身をもがき騒ぎまするに困り果て、 角「仕様がねえな、五八や/\、 此処 ( こけ )へ 来 ( こ )う」 五八「 何 ( あ )んだかねえ」 角「早く 此処 ( こけ )へ出て 来 ( こ )う、何処え往った」 五八「 己 ( おら )ア人殺し/\と云うから、 怖 ( おっ )かなくって 堪 ( たま )りやしねえから、 此処 ( こゝ )に 引下 ( ひきさが )って居りやすのだ」 角「今此の 娘子 ( むすめっこ )が身い投げようとして、留めても 肯 ( き )かねえから 此処 ( こけ )え来て手伝って 押 ( おせ )えてくれ」 と言われ五八出て参り、 五八「なに身い投るって、止しなせえ、止すが 宜 ( え )えよ、此んな 小 ( ちっ )けえ 所 ( とこ )へ 這入 ( へえ )って死ねるもんじゃアねえ」 角「なアに 母様 ( かかさま )に済まねえから身い投るだって」 五八「よすがいゝよ、死んじゃア命がなくなるよ」 角「 当然 ( あたりめえ )の事だ、娘ッ子 私 ( わし )ア田舎者ですが、此の火事に焼け出され、 彼方此方 ( あっちこっち ) 迯 ( にげまわ )って、包を 背負 ( しょっ )たまゝ泊る所もねえので、此処らをうろ/\して居る所だが、 貴女 ( あんた )の死のうとするのを見掛け、どうも此の儘見捨てゝ 往 ( ゆ )く訳にゃアいきやしねえから、 貴方 ( あんた )の 家 ( うち )まで一緒に送って上げやんしょう」 娘「有難うございますが、 私 ( わたくし )も焼出されて 家 ( うち )はないのでございます、赤坂の火事で焼け出され、深川櫓下の親類共へ参って居りますと、今晩の火事で焼けてしまい、 行 ( ゆ )き 所 ( どこ )はございません」 角「仕様がねえ、困ったもんだアねえ、どうか捜したら知んねえ事もあんめえ」 五八「何うか捜したら知んねえ事もあんめえ」 角「 私 ( わし )らも馬喰町から焼出され、小網町から高橋の方へ逃 って泊る 所 ( ところ )もないが、何しろ此処は往来だから、マア一緒にお出でなせえ」 五八「此処は往来だから、マア一緒に来なせえ」 角「なんだ同じ事ばかり言っていやアがる」 と三人連立ち、山の 宿 ( しゅく )へまいり、山形屋と申す宿屋へ泊り、段々娘に様子を聞くと、 「 私 ( わたくし )は三田の三角のあだやと申します引手茶屋の娘で、お梅と申す者でございますが、おかくと申す母と二人で深川櫓下の親類内に居りますると、又焼出され、逃げる途中 母親 ( はゝおや )にはぐれてしまい、 先刻 ( さっき )の男に包を 奪 ( と )られましたが、あの中には金子もあり大切な櫛簪に衣類も入って居りますから、あれを 奪 ( と )られた事を母が聞きますれば、どんなに詫びても許す事じゃアございませんから、 何卒 ( どうぞ )身を投げますからお見逃しください」 とばかり云って居りますゆえ、角右衞門も困り果てゝ、 角「困ったもんだねえ、何しろ捜して見ましょう」 と 外 ( ほか )に仕様がございませんから、当てもないことでございますが、三田の三角へ尋ねに 行 ( ゆ )きますのに、若い娘を一人置いて、心得違いな事でもあってはならんと存じまして、五八を附けて置き、角右衞門は出掛けまして、三角から深川を 彼方此方 ( あっちこっち )と三日の間捜しましたが、とんと心当りもなく、鼻の穴を黒くして、埃だらけになって帰ってまいりました。 くらぎ 声 - (テレビアニメ版) 白面の者の九つの尾の一本が変化したもの。 圓次が引けば動き、多助が引けば動きませんゆえ、圓次は右の青を引出し、多助は御膳籠を担ぎ、急ぐ積りでございますが、馬は足早にポカ/\駆出すように行ってしまい、庚申塚へ掛った時は最早圓次の姿は見えなくなりましたゆえ、余程 後 ( おく )れた様子、多助は重荷を担いで居ります故、七八町も後れましたから、畑中を突切れば道が近いと云うので、荷を担いで桑畑の間をセッセと参ります。 求嵐(ぐらし) 声 - (テレビアニメ版) 神野に仕える。 御覧を 冀 ( ねが )うと 言 ( いう )よしの。 ルール無視一覧 [ ] ショルダーチャージで相手を正面から吹き飛ばす 相手に正面からぶつかり仰向けに倒せば、通常はファウルである。 西(関西)の妖怪群 [ ] 声 - (テレビアニメ版) 剛刃「流走(るばしり)」を振るう西の妖の長。 【メンバー】 坂本昌行 長野博 井ノ原快彦 2021年11月に公式ファンクラブを発足。 斗鬼 正一 名誉教授 修士(政治学) 新聞・テレビ記者、プロデューサーを目指した大学で出会った文化人類学に魅了され、大学院修士、博士課程と専攻。 かめ「旦那しっかりなさいよ、 貴方 ( あんた )しっかりして下さいよ」 多「お 父 ( とっ )さん、気を 慥 ( たし )かに持って達者になって下さいよう」 角「太左衞門己が 血統 ( ちすじ )というは 汝 ( われ )より外にねえ」 太「 私 ( わし )も 若 ( わけ )えうちに親父に死なれ、又 母親 ( おふくろ )にも早く別れ、今まで 皆 ( みん )な伯父様の世話になった事は私も心得て居りますから、あんたが達者でいて、わしもこれからちったア 貴方 ( あんた )に楽でもさせべいと心得て居りやすから、 弱 ( よえ )え心を持っちゃ駄目でがんすよ」 角「実は 此処 ( こゝ )にいる多助を己が跡目相続に貰った訳というものは、十三年あと八月二日、千鳥まで田地を買いに 行 ( ゆ )く時、 追貝村 ( おっかいむら )でな、今の 嚊 ( かゝあ )のおかめの 先 ( せん )の亭主、岸田屋宇之助という 旅商人 ( たびあきんど )、元は阿部様の御家来鹽原角右衞門と云う己と同じ名前の侍の 家来 ( けれえ )だが、其の御主人の角右衞門様という人は、小川村へ浪人して居った所、八年ぶりで宇之助さんがお目にかゝり、段々の話に何うか主人を再び世に出していと宇之助という人が、己が金を持っていることを知って跡を附けて来て、金を貸してくれろ、主人を世に出してえから貸せと云うから、 己 ( おら )ア泥坊だと思って泥坊々々とがなると、 突然 ( いきなり )脇差を引抜いて 追掛 ( おっか )けて来たから、逃げべいとすると木の根へ 躓 ( つま )ずき、 打転 ( ぶっころ )がると、己の上へ乗し掛り殺すべえという訳だ」 太「ハアえゝ、これは初めて聞きやした、成程飛んだ訳で」 角「所がなア、己が下で泥坊々々とがなっていると、其の時向山を通りかゝった 猟人 ( かりゅうど )は、鹽原角右衞門という浪人で、己のがなるを聞いて助けべえと思って、現在忠義の家来なり、妹を片付ければ弟も同様な岸田屋宇之助を鉄砲で 打 ( ぶ )ったえ」 太「はアえゝ、成程 大 ( でっ )けえ 間違 ( まちげ )えになりやんした」 角「それがサ 間違 ( まちげ )えで、そうすると其の猟人が駆付けて来て、死骸を見て 魂消 ( たまげ )て、あゝ宇内か知んなかった、己が浪人して居るのを世に出してえと思って金が 欲 ( ほし )くなったかえ、そうとは知らず 汝 ( われ )を 打 ( ぶ )った、あゝ可愛そうな事をしたって、その立派な侍が男泣きに泣くってや/\」 太「はアえゝ、成程フン、とんだ気の毒な間違いで」 角「するとなア、仕様がねえから己も手伝って其の死骸を鉄砲で担いで、小川村の浪人の内へ行って 名告 ( なの )り合せて見ると、向うも鹽原角右衞門、己も鹽原角右衞門、同じ 名前 ( なめえ )で不思議に思ったから、段々聞いて見ると、元は野州塩谷 郡 ( ごおり )塩原村の者と分って見ると、元は己と 由縁 ( ゆかり )のあるものと分ったから、命が助かった替りに金を向うへ遣り、其の時貰って来たのが此処に居る多助よ」 太「はアえゝ、とんだ深い縁でがんす」 角「すると其の年の九月の五日に、保泉の原中でおかめを助け、段々様子を聞けば、娘が 勾引 ( かどわか )され、亭主が死んだことを聞き、身い投げて死のうとするのを、段々 諭 ( さと )して止めて置くうち、 先 ( せん )の嚊アが死んで、おめえ等が勧めに斯うやって今じゃア女房に持っていた処が、此の二月江戸へ往って火事場から連れて帰ったおえいは、十三年あと勾引された娘だという訳から、斯うして居るのだが、己が 亡 ( な )い跡では此の多助もどうせ女房を貰ってやんねえければなんねえが、おえいと多助とは十九と 廿 ( はたち ) 年合 ( としあい )も 好 ( よ )かんべいと思う、 母親 ( おふくろ )は多助のためには実の叔母なりするから、 血統 ( ちすじ )三人で此の 家 ( うち )を 履 ( ふ )めば 大丈夫 ( でいじょうぶ )、そうして太左衞門 汝 ( われ )が後見をして、農作の事から何から万事指図をして 呉 ( くれ )れば、此の鹽原の 家 ( うち )は潰れめえと考えるから、己の息のあるうちおえいと多助と盃をさせ、夫婦にして、年に一度も小川村へ往って右内という人の法事供養をさせてくれるように 汝 ( われ )に頼むのだが、己の 考 ( かんげ )えは悪いか」 太「悪いどころじゃアねえ、誠にはア尤もの訳だが、そりゃア 貴方 ( あんた )が 癒 ( なお )った 後 ( あと )の事でよかんべい」 角「癒らねえと思えばこそ盃をさせるのだ、サア 此処 ( こけ )へ来て早く内輪ばかりだから酒だけでいゝ、太左衞門 媒人 ( なこうど )になって早く酌」 と 急立 ( せきた )てられ、多助おえいの両人は恥かしそうに坐っている所へ、太左衞門は酒を持って来て、まア嫁ッ子からと云われた時は、何というべき 言 ( こと )の 葉 ( は )も 岩間 ( いわま )の 清水 ( しみず )結び染めて、深き恵みに感じつゝ、有難涙に暮れて居りましたが、角右衞門は七月二日 終 ( つい )に 歿 ( みま )かり、戒名は一 庵了心信士 ( あんりょうしんしんし )と申し、只今に八 軒寺町 ( けんでらまち )の 東陽寺 ( とうようじ )という寺に石碑が残って居ります。 当今馬車道になりましたが、其の頃は女は手形がなければ通られぬとて、 久下村 ( くげむら )より 中瀬 ( なかせ )に出て、渡しを越えて、漸々 堺 ( さかい )という所まで来ますと、七つ 下 ( さが )りになりまして、足が疲れて歩かれません。 おいらが勝つってね!」 熱斗「は・疾風が負けた・・」 ロック「うん・・でもあの二人の敵をとってあげようよ!熱斗君」 熱斗「おう!」 第十二話に続く・・・.

廻りの使い方、ほかの品詞の結びつき|日本語コロケーション辞典

右「左様なら御機嫌よろしゅう」 と云うので 此方 ( こちら )も見送る、右内は見返りながら、金の出来よう筈はないが、 神仏 ( かみほとけ )の 恵 ( めぐみ )で、何うか才覚したいものだと考えながら、うか/\と大原村という処へ掛りました所が、大きに 草臥 ( くたび )れましたから茶店に腰を掛けて休んでいると、 其処 ( そこ )へ入って来たお百姓は 年齢 ( としごろ )四十四五で、木綿のぼうた 布子 ( ぬのこ )に羽織を上に着て、 千草 ( ちくさ )の股引で、お 納戸色 ( なんどいろ )の 足袋 ( たび )に 草鞋 ( わらじ )を 穿 ( は )き、 客「誠に久しく逢いません」 婆「おやまア角右衞門さん、おあがんなんしよ」 角「ちょっと来てえと思うが、秋口になると用が多くって来られねえで、まアあんたも達者で」 婆「まことに 此間 ( こねえだ )もあんたの方へ向けてやったら、 演劇 ( しべえ )を見せてくれると云うから、 遣 ( や )った所が、角さんなればこそ世話アして見せてくれて、 娘子 ( あまっこ )を遣ったら 宜 ( よ )く世話アして呉れやした、 帰 ( けえ )って来てどんな狂言だったと云うも、何だかしんねえが弁慶縞の 衣物 ( きもの )を着たお 侍 ( さむれえ )が出て来て、脇差のあたまへ 徳利 ( とくり )を 提 ( さ )げていたが、 余程 ( よっぽど )酒の好きなお 侍 ( さむれえ )で、跡から 機織女 ( はたおりっこ )が 緒手巻 ( おだまき )を持って出て来たところが、其の 娘子 ( むすめっこ )を 侍 ( さむれえ )が脇差で突ッ通すと、女が 振髪 ( ふりがみ ) 打 ( ぶ )って 眼睛 ( めぐろ )まわしてほっこりきエッたって云いやんすから、跡で聞いたら 妹脊山 ( いもせやま )の狂言だッて」 角「はい、碌に 構 ( かめ )えませんでハア、 家 ( うち )のお 爺 ( とっ )さんは居やんすかなア」 婆「へい、居りやんす、 新田 ( しんでん )の角さんが来やしたよ」 爺「へい、あんた無沙汰をしやんした、あんたに見せべえと思っていた 青爪 ( あおづめ )で、三 歳 ( せい )五ヶ月になる馬で、いゝ馬だ、今見せるから待って下せえ」 角「あゝ馬かえ」 爺「マア物を見なせえ」 と云いつゝ引出して来たのは実に 駿馬 ( ときうま )ともいうべき名馬で。 丹三おえいは屏風の 中 ( うち )に入って逢引を致します。 斗和子(とわこ) 声 - 林原めぐみ(テレビアニメ版) 底知れなく暗く澱んだ目をした黒衣の女。 小説版のキャラクター [ ] 八十神 史帆(やそがみ しほ) Vol.

  • 角「やア、いゝ馬でがんすなア」 爺「あんた、此の馬は実に珍らしい馬でね、 えら一つ起して、 嚔 ( くさめ )一つした事がねえ、どんなに引いて引まわしても、足に 血溜 ( ちだまり )一つ出来る馬じゃアねえ、見なんせえ」 角「まア見べえか」 と云いながら歯を見たり爪を見たり、前足を撫でたり、暫く見て居りましたが、 角「こりゃア買いてえねえ、 幾許 ( いくら )だアな」 爺「五両 五粒 ( いつつぶ )だッて」 角「 高 ( たけ )えなア」 爺「 高 ( たけ )えって五両五粒がものはあらア」 角「そうけえ、 己 ( おら )ア今金はあるが、千鳥村へ 田地 ( でんじ )の 掛合 ( かけあい )に来たんだから、田地が 売買 ( うりけえ )にならなければ 帰 ( けえ )りに直ぐ買って 往 ( ゆ )くから、何しろ手附を置いて往くから、馬を置いて下せえ」 と懐から取出す胴巻は、木綿か 紬 ( つむぎ )か知れませんが、つる/\とこいて落ちた金は七八十両もありましょうか、其の中から一両出して、 角「さア此処へ置きやす」 と残りの大金を 懐中 ( ふところ )へ 括 ( くゝ )し附けまして、 角「 外 ( ほか )へ売らねえように、左様なら」 婆「左様なら、 帰 ( けえ )りにお寄んなんしよ」 先刻 ( さっき )から 両人 ( ふたり )で話をしているのを岸田が見るとはなしに、其処へ落ちたのは大金、あゝ有る所には有り余るものだ、あの金さえあれば主人を世に出し、 御恩報 ( ごおんがえ )しも出来るものをと思いますと、 面皰 ( にきび )の出るほど欲くって堪らないから、うか/\と思わず知らず 追貝村 ( おっかいむら )まで 彼 ( か )の百姓の跡を 尾 ( つ )けて来ました。 其の中に 吉見屋 ( よしみや )という宿に泊りましたが、道連は 堺屋傳吉 ( さかいやでんきち )という岸田屋の宇之助と 旅商人 ( たびあきんど )仲間で、 両人 ( ふたり )は 仲好 ( なかよし )でございますから、両人はこれから沼田へ山越しをしようと云うので、道で聞きますと、山道でとんと往来がありませんので、 極 ( ごく ) 難所 ( なんじょ )ですから案内者がなければいけませんと聞いて、其の 夜 ( よ )の 中 ( うち )に案内者を頼みまして、 翌朝 ( よくちょう )になると、 宇「傳吉さん案内者は」 傳「今聞いてるんだが、モシ/\宿の旦那、御案内者は宜しゅうございますかね」 主「はい/\心得ましたが、 昨夜 ( さくや )はどうも、 商 ( あきない )にお出でなすって多分のお茶代を戴いて済みません、 何卒 ( どうぞ )明年も御心配なくなア」 傳「いや、ほんの心ばかりです、此の宇之助さんは沼田へ 行 ( ゆ )きたいという、私も煙草を少し仕入に 往 ( ゆ )こうと思うのだが、 大分 ( だいぶ )道が知れにくいそうだから、 昨夜 ( ゆうべ )から案内者をお頼み申したのだが、ありましたかえ」 主「はい/\案内者はもう頼み置きました、お弁当も 拵 ( こしら )えましたから」 傳「 何卒 ( どうぞ ) 強 ( きつ )そうなものを頼んでおくんなせえ」 主「えゝ 強 ( きつ )いのを頼みました、これ 磯之丞 ( いそのじょう )々々々」 傳「磯之丞というのが案内者ですか」 主「左様でございます」 傳「弱そうな名で、なまめいた名ですなア」 主「なアに頑丈なものでござりやす」 という所へ出て来たのは、 丈 ( せい )は五尺七八寸もあって、 臑 ( すね )に毛の生えて居る、熊をみたような男がのそりと立って、 案内「へい御案内しやしょう」 傳「どうも芝居なら磯之丞なんというと、 突転 ( つッころ )ばしがする役だが、こりゃ 強 ( つよ )そうだ、そうしてお前は素足かえ」 案「えゝ素足です」 脚半 ( きゃはん )も 穿 ( は )かないで、 単物 ( ひとえもの )に小倉の帯をちょっ切り結びにして、鉄砲を 担 ( かつ )いでおります。 黒炎(こくえん) 声 - 、、 白面の尾や紅煉の身体から無数に出現する、字伏に似た黒色の妖怪。 日頃柔和な右内だが、余りのことと思わず道中差へ手をかけて角右衞門を 瞋 ( にら )む。 道は三里あまりで、上下六里の道でございますから、 何程 ( いくら )急いでも只今の十時、其の頃の四ツ余程 りました頃で、五日の 宵月 ( よいづき )は 木 ( こ )の 間 ( ま )に傾きほのぐらく、庚申塚までは三町ばかり手前の所まで参りますと、馬は自然に主人の危難を悟ったものか、足が進みませんで、段々跡の方へ 退 ( さが )りますゆえ、 多「青、困るべえじゃねえか、ヤイ青、荷を 皆 ( みん )な 下 ( おろ )してしまって 空身 ( からみ )に 成 ( なっ )てゝ歩けねえ事はあんめえ、遅く 帰 ( けえ )ると 母様 ( かゝさま )に叱られるから急いでくんろよ、そう 後 ( あと )へ 退 ( さが )ッちゃア困るべえじゃねえか、青々どうした青」 と言いながら力を込めて 手綱 ( たづな )を引きますけれど少しもきゝません、引けば引くほど馬はだん/\あとへ 退 ( さが )るから、多助は涙ぐんで馬を引出そうと致しますが、中々動きません。 鏡魔(きょうま) 声 - (テレビアニメ版) 真由子の父が持ち帰った中国の古い鏡に取りついていた妖怪で、ある男が女への怨念を呪法にして鏡に込めたもの。 起炭 ( おこりずみ )の 賑 ( にぎ )やかなる場とてもあらねど後編は。 筆 持 ( もつ )すべも 白炭 ( しらすみ )や。 間崎 賢一(まさき けんいち) 声 - (テレビアニメ版) 潮の中学の上級生。 鹽「誠に困ったものだなア、足は痛むかな」 清「へい、幾ら薬を付けても 癒 ( なお )りませんので困ります」 鹽「誠に 草鞋喰 ( わらじくい )と云うものは悪いものでな、其の癖山道は歩きつけていたが、 平地 ( ひらち )は 却 ( かえ )って 草臥 ( くたびれ )るというのは何ういうものだろう、これ/\女中、これから大宮宿までは 幾程 ( いくら )あるな」 女「これから一里四町ありやんすが、ハア日は暮れてお困りでがんしょう」 鹽「当家では泊めて呉れまいかな」 女「こゝな 宅 ( うち )ではハア 堅 ( かと )うごぜえやすから、どんな馴染のお客でも泊めましねえから 三味線 ( さみせん )や芸はいりやしねえよ、 私 ( わし )どもは 堅 ( かて )え 家 ( うち )でなくっちゃア勤まりましねえ、其の代りにゃアこゝな家は忙がしくて、庭の 中 ( うち )を一日に十里 位 ( ぐれえ )の道は歩くから、夜は草臥れて 顛倒 ( ぶっくりけえ )ってしまうのサ、それから見ると熊ヶ 谷 ( い )の女共は 柔 ( やあらけ )え着物を着ていて楽な代りに、 此家 ( こゝ )へ来ると三日も勤まりやせんで、ハア誠にどうも何もごぜえやせん、玉子焼に 鰌汁 ( どじょうじる )に 生節豆腐 ( なまりどうふ )でハア」 鹽「よし/\、何でも 好 ( い )いから早く」 と云うので、此の 家 ( うち )で支度を致しまして、 鹽「これ/\女中勘定をしておくれ、これお清、此の包をお前持って往ってお呉れ、これは 端銭 ( はした )で出して置くから、これは 私 ( わし )が持って 行 ( ゆ )く」 と云いながら荷を分けて居りますと、側にいた 年齢 ( としごろ )廿二三で 半合羽 ( はんがっぱ )を着ている 商人体 ( あきんどてい )の男が、草鞋の 穢 ( よご )れたのを 穿 ( は )いて 頬冠 ( ほうかむ )りをしながら、此の男も出に掛りますと、 突然 ( いきなり )傍にあった角右衞門の風呂敷包を 引攫 ( ひっさら )って 迯 ( に )げましたから、角右衞門は驚きまして、 盗賊 ( どろぼう )待てと云いながら追掛けました。 炭も 焼 ( やく )べき 大竈 ( おおかまど )と成りし始末の 満尾 ( まんび )迄。 年数 ファンクラブ会員数 2014年 350,000 2015年 420,000 2016年 473,000 2017年 550,000 2018年 600,000 2019年 622,000 2020年 720,000 2位.

  • 立迫 一平(うえだ いっぺい) 声 - (テレビアニメ版) 潮が北海道に行くために乗った飛行機にいたプロレスラー。 節義は 恰 ( あたか )も 固炭 ( かたずみ )の固く 取 ( とっ )て動かぬのみか。 婢妖(ひよう) 声 - (テレビアニメ版)、(テレビアニメ版16話) 獣の槍を破壊する為に白面の者の尾の一本から生み出される妖怪。 幸右衞門の 家 ( うち )では圓次郎が帰らぬというので 家 ( うち )の騒ぎは一方ならず、すると或る人の知らせに、圓次郎な庚申塚の前になさけない 死状 ( しにざま )をして居るというので、急に検使を受け、泣く/\村方の寺へ野辺の送りを済ませましたが、多助は如何にも気の毒に思い、一緒に来れば宜かったと幸右衞門夫婦に 詫 ( わび )をすると、夫婦は諦めの宜い人で、是も定まる約束ずくだろうから 心配 ( しんぺい )しておくんなさるな。 漸々田本で中食を 誂 ( あつら )えていると、側にいる客は 年齢 ( としごろ )四十一二になる女で、 衣裳 ( なり )は小弁慶の 衣物 ( きもの )に細かい縞の半纒を着ている 商人体 ( あきゅうどてい )のおかみさん、今一人は息子か供か、 年齢 ( としごろ )は廿一二になる 商人体 ( あきんどてい )の人品のいゝ男で、 盲縞 ( めくらじま )の脚絆 甲掛 ( こうがけ )も旅馴れた様子で、頻りに中食をしておりますと、 男「お 母 ( っか )さん、いゝお子でございますねえ」 女「あゝ、いゝお子だねえ、もしえ、おかみさん、あなたのお 娘子 ( むすめご )でございますか」 かめ「はい、左様でございます」 女「お 幾歳 ( いくつ )になりますえ」 かめ「はい 七歳 ( なゝつ )でございます」 女「あなたは何処へおいでゞす」 かめ「 私 ( わたくし )は上州小川村までまいりますのですが、小川村というと何処へ出ましたら宜しゅうございましょう」 男「小川村というのは上州も東口とやら、 山国 ( やまぐに )と聞きましたが、大層遠方へおいでゞございますねえ」 女「お前さんは江戸言葉のようですが、何の御用で小川村へお 出 ( いで )になります」 かめ「はい 私 ( わたし )の 良人 ( つれあい )が小川村に居りまして、それへまいりますが、誠に旅馴れませんから困ります」 女「左様ですか、 私 ( わたくし )どもは前橋に居りますが、もとは中橋で生れまして、江戸生れでございますから、前橋でさえ寂しくっていけませんに、そんな山の中へおいでになるのは、お一人で 嘸 ( さぞ )マアお心細いでしょう、ねえさん此処へお出で」 人見知りをしない子ですから、 えい「おばアさん」 と顔を横にして云うから、 女「さア此のお 肴 ( とゝ )をお 喫 ( あが )り」 かめ「あれさ、いけないよ、 誰方様 ( どなたさま )の所へでも構わずあがって困ります」 女「 私 ( わたし )は子煩悩ですが、子と云うのは此の悴ばかりで、女の子はどうも 可愛 ( かあい )らしくッて、さア、これをおたべ」 と彼是いう内に 直 ( すぐ )に馴染みまして、 取附 ( とっつ )いたり 引附 ( ひっつ )いたりするから、 女「どうせ 熊谷 ( くまがい )へ泊るつもりで、松坂屋というのが宜しゅうございますから、そこへ泊りましょう、貴方はお 草臥 ( くたびれ )でしょうから、私が 負 ( おぶ )って上げましょう」 というので、おかめも一人旅で、連が出来たから心嬉しく思っておりますと、最う 悉皆 ( すっかり )そのおかみさんに馴染んで、おかみさんと一緒に寝なければ聞かない。 左様な事とは少しも知らず、多助は荷をギシ/\担いで圓次郎の 家 ( うち )へ遣って参り、 多「伯母さん明けておくんなさえよ、伯母さん」 婆「あい、誰だかえ」 多「多助でがんす」 婆「おやまア、今明けやす、宵から締りを附けて置きやんすよ、さアお這入んなせえ」 多「誠に御無沙汰をしやした、月が替ってから 大 ( えら )く寒くなりやした、なにねえ元村まで小麦い積んで往った 帰 ( けえ )り、庚申塚まで来ると馬が 退 ( しさ )って 動 ( いご )かねえで困っている所へ、圓次どんが通り掛け、圓次どんが見兼て引いてくれたら青が歩くから、 己 ( おれ )馬を引いてやんべいから、 汝 ( われ )荷担いで 帰 ( けえ )れと云って、圓次どんは先へ 帰 ( けえ )りやしたよ」 婆「圓次は未だ 帰 ( けえ )りやせんが、寄り道でもして居るかも知んねえ」 多「己より 余程 ( よっぽど )先へ出た積りだよ」 婆「 後 ( あと )から 帰 ( けえ )るかも知んねえから…まア茶ア 一杯 ( いっぺい )呑みなさんしよ、多助さん、村の者が 皆 ( みんな )噂して居りやすが、 母様 ( かゝさま )が 邪見 ( じゃけん )で、お前のような 温順 ( やさしげ )な人を 打 ( ぶ )ち敲きして折檻するとは情ない 母様 ( かゝさん )だ、そんでも怨みもしねえで 母様 ( かゝさま )を 大事 ( でいじ )にする、あんな 温順 ( やさしげ )な人はねえと噂をして居りやんすよ、どうかマア 軽躁 ( かるはずみ )の心を出さなければ 好 ( え )いと 心配 ( しんぺい )して居りやんすから、身体を 大事 ( でいじ )にして時節を待つがようがんすよ」 多「はい、有難うがんす、伯母さん 己 ( おら )ア 母親 ( おふくろ )は我儘ものでがんすが、 私 ( わし )も亦遠慮なしに 抗弁事 ( つッけえしごと )をしやすから、そんで 打 ( ぶ )ち敲かれやすのだから、 強 ( あなが )ち母親ばかり悪い訳ではがんせん、 私 ( わし )が届かねえから小言を云われるので、どうか 心配 ( しんぺえ )しておくんなさるな」 婆「その心根が別だよ、 宜 ( よ )うがんす、はい、マア 大事 ( でいじ )に」 多「伯父さんにも宜く云っておくんなさえよ、左様なら」 と圓次郎の 家 ( いえ )を出まして、 我家 ( わがや )の門まで来ると、生垣の榎木の所に青がにょきりと立って居りました故、 多「青どうした、 汝 ( われ )独り此処に来て何だ、圓次はどうした、 家 ( うち )へ 帰 ( けえ )ったか」 と云っても馬が挨拶は致しませんが、家来のような心持がすると見えます。 7】 ・山田涼介 ・知念侑李 ・中島裕翔 ・岡本圭人(脱退) 【Hey! これから 百々村 ( どう/\むら )へ出まして、 与久村 ( よくむら )から 保泉村 ( ほずみむら )へかゝりますと、駕籠より馬の方が 余程 ( よっぽど ) 後 ( おく )れましたから、心は 焦 ( せ )けど馬は 緩 ( のろ )く、 後 ( あと )より来る男は遅く、姿は見えません。 悟朗(ごろう)、赤羽(あかばね) 声 - 、(テレビアニメ版) 潮に協力した二人の男性。 (こじん) 声 - 、(テレビアニメ版) 中国・九龍に棲む半人半虎の妖怪。 威吹(いぶき) 声 - (テレビアニメ版) 東の長の側を守る。 すると、其の翌晩また芝 神明前 ( しんめいまえ )から出火致しまして、芝 片門前 ( かたもんぜん ) 本芝 ( ほんしば )残らず焼払って、お浜で鎮火致し、たった二日の間に江戸大半を焼き尽しましたが、これは開けぬ昔のお話で、只今斯様な事はございません。 とがいっしょに飛んでた 出演 [ ] テレビドラマ [ ]• カオリの母 声 - (テレビアニメ版) カオリの母親。 此方 ( こなた )は鹽原角右衞門夫婦、其の 夜 ( よ )は大宮宿の栗原と申す 旅籠屋 ( はたごや )に泊り、翌七日江戸に着し、 本郷 ( ほんごう ) 春木町 ( はるきまち )に参りまして、岸田宇之助方を尋ね、妹おかめに逢い、右内が変死の事と、其の事より沼田の百姓角右衞門に五十両貰い受け、支度をして帰府致した事を知らせようと右内の 家 ( うち )を捜しますと、近辺の者の申すには、おかめは宇之助さんが帰らないから 世帯 ( しょたい )をしまい、此の月の三日に子供を連れて 旅立 ( たびだち )したと聞いて鹽原夫婦は残念に思いましたが、返らぬ事 故 ( ゆえ )、 直 ( すぐ )に 筋違橋内 ( すじかいばしうち )戸田能登守の家来 野澤源作 ( のざわげんさく )と申す者は、妻お清が従弟どちなれば、是を便り戸田侯へ奉公ずみ致し、新地五十石にて馬 り組に召抱えられましたが、翌寛延二 己巳 ( つちのとみ )の [#「己巳の」は底本では「已已の」]四月、御主人は 野州 ( やしゅう )宇都宮より肥前の島原へ国替仰付けられ、鹽原も戸田侯の御供を致しまして国詰の身と相成りましたから、とんと沼田下新田の角右衞門方へ 音信 ( おとずれ )は打絶えましたが、再び実子多助に ( めぐ )り逢いますお話は、一息つきまして申し上げます。 唯 ( たゞ ) 管炭 ( くだずみ )のくだ/\しけれど。 角右衞門は見ると、女を担いでいるから、 此奴 ( こいつ )は 盗賊 ( どろぼう )だなと、 突然 ( いきなり )拳骨で 打 ( ぶ )ちますと、百姓で力があるから、痛いの痛くないの、悪者は驚いて逃げ出しました。 其の元は 上州 ( じょうしゅう ) 沼田 ( ぬまた )の 下新田 ( しもしんでん )から六百文の 銭 ( ぜに )をもって出て参りました身代でござります。 是れから馬を引いて小屋に繋ぎ、自分は台所口の 上総戸 ( かずさど )を明けながら、 多「はい、只今帰りました」 という声におかめは驚き、幽霊かと思い、声 慄 ( ふる )わしながら、 かめ「どうしたんだえ」 多「誠に遅くなりました、どういう事か 宅 ( うち )の青が庚申塚 辺 ( あたり )まで来ると 後 ( あと )へ 退 ( しさ )って、 些 ( ちっ )とも 動 ( いご )かねえで困っている所へ圓次が通り掛り、圓次が引くと青が歩くから、圓次の荷を 私 ( わし )が担いで、荷は今圓次の 家 ( うち )へ届けて帰って来ると、青が表に立っていたから馬小屋へ引込んで、大きに遅くなりやした、御免なせえ」 かめ「そうかえ、道理で帰りが遅いと思った」 と口には云えど腹の内で、 扨 ( さて )は丹治殿は多助と間違えて圓次郎を殺したに違いない、忌々しい事をした。 グループ名は「 Sports Music Assemble People」の略でジャニー喜多川が命名。 紅煉(ぐれん) 声 - 白面の者に邪悪な心を買われて手下となった 字伏の一体。 鹽「これ/\手前は 私 ( わし )の本当の子ではない、此の沼田のお百姓の子だが、乳がないので藁の上から預かって育てゝくれとのお頼みゆえ、八歳まで育てたから、もう下新田とやらへ帰って、角右衞門様御両親に孝行を尽せ、そうして此の死んだ叔父さんの追善供養をしろ、よ、いゝか解ったか、其のお前を育てた礼として五十両を下すった、此の金子で 私 ( わし )が 身形 ( みなり )を整えて江戸の屋敷へ帰るから、よう、よう分ったか」 多「あい、 毎時 ( いつ )でもお 母 ( っか )さんが私を抱いて寝ていて、お 父 ( とっ )さんが金があれば江戸のお屋敷へ帰れると云うから、あゝ金が欲しいと思っても仕様がねえから、坊が今に大きくなれば稼いで上げべえと思っていたが、それじゃア厭だけれど、此の下新田の叔父さんの子のつもりで 往 ( ゆ )きやすべえ」 角「あゝ何でも知ってるからいけねえ、どうか聞き分けてくれよ」 鹽「宜く聞き分けてくれた」 清「お前お 母 ( っか )さんが毎晩愚痴を云ったのをよく聞き分けておくれだ、お前も 悪戯 ( いたずら )や何かすると不孝になりますよ、私どもはないものとお思いよ」 角「 有難 ( ありがて )えな、それではお達者で、また 此地 ( こっち )の田舎のお 父 ( とっ )さんの 家 ( うち )の方へも来て逢う事がありやすべえ」 鹽「いや屋敷奉公をすると 便 ( たより )が出来ん、殊にお前の為めにならんから、こりゃ多助、此の親は仮の親と心得て、沼田のお 父 ( とっ )さんに孝行をしろ」 多「はい/\孝行をしますから、早くお屋敷へお帰りなさいまし」 と云われてお清は 堪 ( こら )えかねて泣きながら、 清「寝ますと 踏脱 ( ふみぬ )きますから気を 注 ( つ )けて下さるように、どうかお目にかゝりませぬが、御家内様に宜しく、御面倒を願います」 角「なアに心配するには及びやせん」 これから祝いに 酒肴 ( さけさかな )で親類固めに仏の通夜と 酒宴 ( さかもり )をして、翌日三日の朝、村の 倉田平四郎 ( くらたへいしろう )という名主へ 届 ( とゞけ )をして、百姓角右衞門が多助を十文字に背負いまして、夫婦は須賀川まで送って来まして、夫婦は「どうか道をお 厭 ( いと )いなすッて」 角「へえ、道は気を 注 ( つ )けるから大丈夫でがんす、どうか屋敷へ帰って御奉公をなされたら 便 ( たより )を聞かせて下さいよ」 鹽「 御無音勝 ( ごぶいんがち )でございますから何分願います」 多「お 父 ( とっ )さん、お 母 ( っか )さん、達者で屋敷へお帰んなせえよ」 と 後身 ( うしろみ )になって 此方 ( こなた )を伸び上って見る。 多助も色白で 短身 ( こづくり )な、 温順 ( おとな )しい 好 ( よ )い男でございますが、田舎稼ぎを致しますからじゝむさく、 家 ( うち )にとては居る事も稀で、月に六 度 ( たび )ぐらいは馬を引いて歩るき、殆ど 家 ( うち )には寄り附きませんから、日に 焦 ( や )けて真黒になり 日向臭 ( ひなたくさ )い、又丹三郎は江戸育ちのお侍で男振も好く小綺麗でございますから、猶更多助が厭で実に邪見にする事 全 ( まる )一年、その間一つ寝もせず振付けられても、多助は辛い所を忍び/\て馬を引いて出ますが、人に話も出来ませんから、泣きながら馬を引いて歩くので、世間の人が泣き多助々々と 綽名 ( あだな )を致します位のことで、それでもおかめ 母子 ( おやこ )は増長して多助を虐め出そうとするうち、丁度八月 朔日 ( ついたち )の事でございます、丹治 父子 ( おやこ )が多助の 家 ( うち )へまいりましたゆえ、どうか多助を無いものにしようと思い、おかめは丹治に向い、 かめ「 私 ( わたくし )もマアこうやってお前さんに何時も御無理なことを願い、貴方もお非番の時には 度々 ( たび/\ )来て下さいますが、お役人様ゆえお泊りなさることも出来ませんけれども、どうかして月に五六 度 ( たび )はお泊め申したいと思って居りますが、世間の手前多助の前もありまして、思う様に参りませんが、本当に此の頃は変に多助が 悪 ( にく )らしくなって来ましたよ」 丹治「斯うやって 父子 ( おやこ )で度々遊びに来るのは宜しいが、多助も馬鹿でない男だから、 疾 ( とく )より 訝 ( おか )しいと感附いて居るだろうが、来る度に厭な顔もしないで、旦那様 宜 ( よ )くいらっしゃいました、お 母 ( っか )さん御馳走をして上げて下さいよとヘイ/\云って畳へ頭をこすり附けるようにされるので、何となく来にくゝってのう丹三郎」 丹三「毎度お 父様 ( とっさま )も 左様 ( そう )仰しゃっていらっしゃるのサ」 かめ「なアに貴方 彼奴 ( あいつ )だって 私 ( わたくし )の子ですから私の気に入らなければ叩き出しても宜いのですが、そうもいきませんから、何ぞ仕様があったらばと思って居るんですが、貴方も宜く心掛けて置いて下さい」 と話をしている所へ奥からおえいが手紙を持って出てまいりました。 ニコラス・ケストラー 声 - (テレビアニメ版) 医療、特殊解析、キルリアン振動理論の完成者。 あゝ此の子に怪我をさせては済まないと気をもんでいると、見るより浪人鹽原角右衞門が馬の前に仁王立になって、馬の 轡 ( くつわ )を押えて百姓に渡すと、幸い此の馬は角右衞門が買おうと云った馬だから、直ぐに馬を受取って、多助を馬に乗せて沼田の下新田へ参ります。 彼是一町余りも追掛けて、加茂宮村という所から西へ別れて 加村 ( かむら )まで三町ばかり追掛けましたが、鹽原は最早間に合いませんから 脇差にあった小柄をズッと抜いて 手裏劒 ( しゅりけん )に打ちますと、 打人 ( うちて )は名におう鹽原角右衞門の腕前ですから、狙い 違 ( たが )わず悪者の右の太股へ立ちましたから、アッと云って畑へたおれました所を、角右衞門は悪者の 髻 ( たぶさ )を取って 引仆 ( ひきたお )し、 鹽「やい 盗人 ( ぬすっと )、 旅中 ( りょちゅう )の事ゆえ助けて遣るまいものでもないが、包をよこせ」 悪「はい/\ 貧 ( ひん )の盗みでございます、どうか命ばかりは助けて下さい」 鹽「黙れ、貧の盗みだなどと申し、左様な事に 欺 ( だま )されるようなものではない、今度は 免 ( ゆる )して遣わす、以後たしなむか」 と云いながら、側にあった 榎 ( えのき )の根株へ 頬片 ( ほっぺた )を 擦 ( こす )り付けますから悪者は痛くて 堪 ( たま )りません。 此の時向う山を通りかゝりましたのは鹽原角右衞門で、先刻右内に別れてより、家に帰って只うつ/\と致して居りましたが、「お猟にでもいらしった方が宜しゅうございましょう」と女房の勧めに、鉄砲を担いで山狩に出ましたが、小鹿を見失って帰る折から、向の岸で「 盗賊 ( どろぼう )々々」という声がするが、雑木山の林で生茂って、下は薄暗く、 確 ( しか )とは見えませんが、旅人が山賊に出逢ったに違いないから助けてやりたいと、片膝立って有合わす鉄砲に玉込めいたし、引金へ手を掛けて、現在自分の家来なる忠臣岸田右内と知りませんから、胸元へ狙いをつけましたが、是から何う相成りますか、この次に申上げます。 ラーマの姉 声 - (テレビアニメ版) 名前は不明。 ギッシリ詰る 大入 ( おおいり )は、誠に 僥倖当 ( まぐれあた )り 炭 ( ずみ )。 代り栄せぬ 序詞 ( はしがき )を。 手負 ( ておい )はうんとばかりにのたりまわるを、丹治は足を踏み掛けて刀を取直し、 喉元 ( のどもと )をプツリと刺し貫き、こじられて其の儘 気息 ( いき )は絶えました。 主「左様なら御機嫌宜しく、磯之丞気をつけて上げろ」 傳、宇「左様なら、御機嫌宜しく」 と 暇乞 ( いとまご )いをして西の方へ出かけましたが、花野原を二三町往きますと、ちょろ/\流れがあって、別に 路 ( みち )とてはなく、沢を渡って歩く、と七八町まいりますと、これから山手へかゝるに従い、熊笹が生えていて、歩くたびにゴソ/\として、朝露に袖を濡らしまして、段々と登るほどに熊笹は 丈 ( せい )を越し向うが見えず、 傳「おい/\案内さん、少し待ってくんな、狼が出ても 蟒 ( うわばみ )が出ても分らねえじゃねえかえ」 案「狼が出ても大丈夫でがんす」 宇「こんな所はどの 位 ( くらい )あるえ」 案「まだ廿町ばかりありやす」 傳「どうも驚いた、熊笹も 鮓屋 ( すしや )にあると随分 粋 ( いき )なもんだが、 此様 ( こん )なにあっちゃア 不意気 ( ぶいき )なもんだのう」 と話をしながら漸く登りますると、是れから 金精峠 ( こんせいとうげ )と申して実に 難所 ( なんじょ )で、樹木は 榧松 ( かやまつ )と 羅漢柏 ( あすなろう )の大樹ばかりで、かれこれ一里半ばかり登りますと、西の方は日光の 男体山 ( いずるさん )、 此方 ( こちら )は 白根山 ( しらねさん )が見えまする。 第4シリーズ 第8話「鬼坊主の女」(1993年) - 鬼坊主 清吉• おかめと角右衞門は 日数 ( ひかず )が長く掛りまして、伊勢崎に長くも 居 ( お )られませんから、角右衞門が「 私 ( わし )は沼田の下新田の者で、お前の 兄 ( あに )さんにも逢わしてやるから、私の 家 ( うち )へ来なさい」というので、一緒に下新田へ連れ帰りましたが、五日程かゝりましたから、下新田の角右衞門の宅では余り主人の帰りが遅いゆえ、案じくらして居ります所へ、 角「今 帰 ( けえ )ったよ」 妻「おや 良人 ( あんた )マアこんなに遅くなる訳はねえが、 何処 ( どけ )へ 往 ( ゆ )きやんした」 角「少し訳えあって、飛んでもねえ 間違 ( まちげえ )が出来て、 此方 ( こっち )の災難見たような訳で、ハア大きに 日数 ( ひかず )もかゝったから案じていべえと思っていたが、手紙も出さねえでハアどうも」 妻「そうでがんすか、多助も 父様 ( とっさま )が 帰 ( けえ )らねえって 心配 ( しんぺえ )して、五八も案じているし、村でも 心配 ( しんぺえ )して、 見舞 ( みめえ )に来やすから、何も追剥に逢う筈はねえが、久しぶりで往ったんだから、木崎の親類で留められて居るんだんべーって云って居やんした、五八、われえ其所を片付けて 盥 ( たれえ )をあげろ、戸口に立って居りやんすのは誰だ」 と見ますと、 年齢 ( としごろ )は廿四五で器量はよし愛敬のある婦人でございますから、 妻「あんた此処えお掛けなせえ、お連れじゃありませんかえ」 角「あゝ、これは己が伊勢崎で 合宿 ( あいやど )になったおかみさんよ」 妻「はアイー」 かめ「誠に不思議な御縁で、此の 度 ( たび )は 此方 ( こちら )の旦那様に助けられまして、 行 ( ゆ )き所もない身の上で、 可愛 ( かあい )そうだと仰しゃってお連れ下さいましたものでございます、どうか行末長くお目を掛けられまして下さいまし」 女房はハイと云ったが、見馴ぬ女、殊に姿といい言葉遣いといい、近所の者でないから、 妻「旦那さん何処から此の方を連れて来やんした」 角「おれが保泉村を通りかけて、此の 内儀 ( かみ )さんの難儀を助けてから、余儀なく此の内儀さんの事にかゝって、泊って居るような訳で、五日銭屋へ逗留していたのよ」 妻「へえ、此の内儀さんと一緒に銭屋へ逗留していて、へえ、そうとも知らねえで、 家 ( うち )じゃア案じていたのに、銭屋へ泊って 此様 ( こん )な美くしい内儀さんと五日も逗留して 娯 ( たの )しんでいたんでがんすか、 良人 ( あんた )マア 幾歳 ( いくつ )になるだか」 角「馬鹿ア云え、此の内儀さんに 災難 ( せいなん )があって、伊勢崎の名主へ掛って、八州様へ頼んでいたのだ」 妻「八州様へ頼んだかお女郎屋へ頼んだか知んねえが、五日銭屋へ泊って 居 ( い )れば知れたもんだ、ハア、だめな、 家 ( うち )じゃア案じて居るものを、そりょう家を五日も明けてよくのめ/\と 帰 ( けえ )られた義理だかマア」 角「あゝ云う事をいう、マアおかみさん 心配 ( しんぺえ )しねえが 宜 ( い )い、仕様のねえ 婆 ( ばゝあ )だ、四十 面 ( づら )をさげて飛んだ事をいやアがって、マア 貴方 ( あんた ) 心配 ( しんぺえ )しねえがようがんす」 と云って少しも訳をおかめにも云わず、又女房にも云わないから、おかめは居にくうございます。 シップウジン!!」 ソニックマン「はああー!」 ザシュウ! ヒドラマン「ぐあ・・」 鎧「結構早いじゃん。 鹽原夫婦も見送り/\、泣く/\帰りかゝりますと、向うからわい/\という声で 大勢 ( たいぜい )駈けて来る其の先へ、 真 ( まっ )しぐらに駆けて来たのは 青馬 ( あおうま )で、荒れに荒れてトッ/\と来ます。 出版人に 差代 ( さしかわ )り。 圓「誠に困ったな、 己 ( おれ )引いて呉れべえ、ハイ/\/\、歩くようになった」 多「誠に有難うがんす、 己 ( おれ )手においねえから、何うしべえかと思った、さ一緒に 参 ( めえ )りやすべえ」 と 往 ( ゆ )きにかゝると、 多「あれ、又止ったよ、青どうした」 圓「今 汝 ( われ )え歩いたじゃねえか、どうしたゞ、 動 ( いご )かねえか」 と圓次が引出し、 圓「はい/\/\/\、歩いて来た」 多「誠に 有難 ( ありがた )え、 平常 ( つね )こんな事はねえ、どんな重い荷い附けても悪い顔をする馬ではがんせん、アレ又止った、青々」 圓「青々」 青の掛合でございます。 The novel '幸福の種' includes tags such as 'まじっく快斗', 'まじ快小説100users入り' and more.




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